関税計算の基礎 完全ガイド
海外通販で「商品代金 + 送料 + 関税 + 消費税 + 通関手数料」を全部足すと実は 商品代金の 1.3〜1.5 倍になることも。後で困らないために計算式を押さえます。
最終更新 2026-05-20解説記事 / 個人輸入約6分で読めます
関税・消費税の基本式
- 課税価格: 国際郵便なら「商品代金 × 60%」、クーリエ (DHL/FedEx 等) なら「商品代金 + 送料 + 保険料」(CIF)
- 関税: 課税価格 × 品目別関税率 (0〜25% 程度)
- 消費税: (課税価格 + 関税) × 10% (国税 7.8% + 地方 2.2%)
- 通関手数料: クーリエは 1,000〜3,000 円、国際郵便は無料 or 200 円
- 合計 1 万円以下 (個人使用のみ) は関税・消費税が免税 (一部例外あり)
※ 課税価格の「60%」(国際郵便) は「商業用ではなく個人用」の優遇措置。クーリエ便には適用されません。
簡易税率 vs 一般税率
総額 20 万円以下の個人輸入は「簡易税率」で計算 (商業輸入なら一般税率)。簡易税率の方が安いことが多いです。
| 品目 | 簡易税率 | 参考: 一般税率 |
|---|---|---|
| 衣類 (素材問わず) | 10% | 9.1〜13% |
| 革製品・革靴 | 20% | 15〜30% |
| ニット製品 | 10% | 10.9% |
| 時計・カメラ・PC | 無税 | 0% |
| アクセサリー (貴金属) | 5% | 5.2〜7% |
| 玩具・スポーツ用品 | 無税 | 0% |
| アルコール (ワイン等) | 数量割合制 | 125 円/L 等 |
※ 革製品とニットは「1 万円免税ルール」の対象外。安価でも関税発生。
クーリエ vs 国際郵便の違い
| 観点 | クーリエ (DHL/FedEx) | 国際郵便 (EMS/Air) |
|---|---|---|
| 課税価格 | 商品 + 送料 + 保険 (CIF) | 商品の 60% |
| 通関手数料 | 1,000〜3,000 円 | 無料 or 200 円 |
| 日数 | 2〜5 日 | 5〜14 日 |
| 追跡 | 非常に詳細 | 国により粗い |
| 税金の徴収 | 配送業者が立替・受取時請求 | 配達員が現場徴収 or 後納 |
※ 同じ商品でも国際郵便は課税価格が「60%」になるため税金が約 4 割安い。急がないなら国際郵便が圧倒的有利。
具体例で見る総額計算
例 1: 米国から革ジャケット $200 (約 3 万円) を購入
- 送料 $30 (約 4,500 円) + クーリエで配送
- 課税価格: 30,000 + 4,500 = 34,500 円
- 関税: 34,500 × 20% (革製品) = 6,900 円
- 消費税: (34,500 + 6,900) × 10% = 4,140 円
- 通関手数料: 2,000 円
- 合計: 30,000 + 4,500 + 6,900 + 4,140 + 2,000 = 47,540 円 (商品代の約 1.6 倍)
例 2: 同じ革ジャケットを国際郵便で購入
- 送料 $40 (約 6,000 円) + 国際郵便
- 課税価格: 30,000 × 60% = 18,000 円
- 関税: 18,000 × 20% = 3,600 円
- 消費税: (18,000 + 3,600) × 10% = 2,160 円
- 通関手数料: 0 円
- 合計: 30,000 + 6,000 + 3,600 + 2,160 = 41,760 円 (約 5,800 円安い)
コストを抑えるコツ
- 国際郵便を選ぶ: 課税価格 60% ルールで税金が約 4 割安い
- 1 万円以下にまとめない: 革・ニットは免税対象外。それ以外は意図的に 9,000 円程度にすると無税
- 時計・PC・カメラ・玩具は関税ゼロ。送料・消費税のみなので狙い目
- 商品分割で注文: 革ジャケット + 帽子を別便にすれば、帽子は無税ライン内に収まる場合あり
- 関税が高すぎたら受取拒否: 通関書類で関税額が判明した時点で「受取放棄」可能 (商品は返送)