国民年金免除 完全実務ガイド (令和 8 年度版)
月 17,920 円の保険料が払えない時、未納にするのは絶対に避けるべき選択。免除 ・ 猶予制度を使えば 受給資格期間に算入されて年金が一部出る 上、追納の道も残ります。
最終更新 2026-05-23解説記事 / 年金約7分で読めます
5 種類の免除 ・ 猶予制度
| 制度 | 保険料 | 受給比率 |
|---|---|---|
| 全額免除 | 0 円 | 1/2 |
| 3/4 免除 | 4,480 円 | 5/8 |
| 半額免除 | 8,960 円 | 3/4 |
| 1/4 免除 | 13,440 円 | 7/8 |
| 納付猶予 ・ 学生特例 | 0 円 | 0 (追納必須) |
所得基準 (令和 8 年度想定)
- 全額免除: 単身 67 万 / 夫婦 102 万 (前年所得)
- 3/4 免除: 単身 88 万
- 半額免除: 単身 128 万
- 1/4 免除: 単身 168 万
- 納付猶予 (50 歳未満): 単身 67 万
- 学生納付特例: 単身 128 万
申請手順
- 市区町村の年金窓口 or 年金事務所 (郵送も可)
- 『国民年金保険料免除 ・ 納付猶予申請書』を提出
- 必要書類: マイナンバー ・ 本人確認書類 ・ 離職票 (特例時)
- 遡及申請: 2 年 1 ヶ月前まで可能
- 承認 ・ 不承認のお知らせが約 2 ヶ月後に届く
受給額への影響
全額免除 24 ヶ月の場合の概算:
- 満額納付なら: 月 1,725 円 × 24 = 年 +41,400 円の受給増
- 全額免除のみ: その半分 = 年 +20,700 円
- 差額: 年 -20,700 円 ・ 生涯 25 年で約 -52 万円
- 節約した保険料: 17,920 × 24 = 約 43 万円
つまり全額免除を選んでも『生涯損失 ▲ 9 万円』程度。納付猶予 ・ 学生特例だと損失が大きく、追納推奨度が高い。
追納の判断基準
- 追納期限: 承認月から 10 年以内
- 3 年目以降は加算額発生: 数百円 / 月 → 早期追納が有利
- 推奨度高: 納付猶予 ・ 学生特例 (受給に反映されない)
- 中: 全額免除 (一部反映ある)
- 低: 一部免除 (既に多くが反映済み)
よくある誤解
- 『催告状を放置』 → 強制徴収 ・ 財産差押えのリスク。免除申請で回避を
- 『免除中は障害年金がもらえない』 → 誤り。免除期間も保険料納付済期間とみなす
- 『一度申請すれば毎年自動継続』 → 全額免除は『継続申請』の手続きが必要 (簡略)
- 『追納すれば社会保険料控除の対象』 → 正解。所得税 ・ 住民税の節税効果も