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教育ローン vs 奨学金 vs 自己資金 — 4 つの選択肢で最適化

大学進学費用 500〜1,500 万円。「自己資金で全額」「教育ローンを使う」「奨学金を借りる」「組み合わせる」の 4 つの選択肢を金利・返済期間・保証人・家計負担で比較し、年収別の最適解を提示します。

最終更新 2026-05-20解説 / 教育費7分で読めます

4 つの選択肢 比較表

選択肢金利融資額返済者所得制限
国の教育ローン1.95% 固定最大 350 万年 990 万以下
JASSO 第一種 (無利子)0%月 2〜6.4 万学生中所得まで
JASSO 第二種 (有利子)0.5% 程度月 2〜12 万学生広い
給付型奨学金 (新制度)返済不要月 4.2〜7.5 万年 380 万以下
銀行の教育ローン2〜4% 変動最大 1,000 万基本なし

※ 2026 年 4 月時点の概算。金利・限度額は毎年改定。詳細は日本政策金融公庫・日本学生支援機構の公式サイトで確認を。

家計年収別の最適解(私立大学 4 年想定)

A. 世帯年収 380 万以下

給付型奨学金 月 7.5 万 × 4 年 = 360 万 + 第一種 無利子 月 4 万 = 192 万 + 入学金は親負担。実質的に学費の大半が公的支援でカバー可能。授業料減免制度(私大独自)も併用検討。

B. 世帯年収 380〜600 万

給付型奨学金 段階給付(月 1.7〜5 万)+ 第一種無利子 + 親の自己資金。給付型は段階的に減額されるが、第一種・第二種は所得制限が緩いので併用可。

C. 世帯年収 600〜1,000 万

国の教育ローン 350 万 + JASSO 第一種 (取れれば) + 自己資金。給付型は対象外。教育ローン金利 1.95% で 15 年返済なら月 25,000 円程度。新NISA + 児童手当の貯金で減額可能。

D. 世帯年収 1,000 万超

自己資金が王道。借りるなら銀行教育ローン(金利 2〜3%)。新NISA の運用益で「親が借金しないで賄う」のが理想。借りる場合でも返済期間を短めに。

JASSO 奨学金 4 種類の使い分け

  • 給付型 (返済不要): 月 4.2〜7.5 万円。住民税非課税〜中所得世帯。最優先で申請。
  • 第一種 (無利子貸与): 月 2〜6.4 万円。世帯所得 + 学力基準。給付型と併用可。
  • 第二種 (有利子貸与): 月 2〜12 万円。所得基準が緩い。第一種で不足する場合に。
  • 入学時特別増額貸与: 入学時に 10〜50 万円を一括借入。第一種・第二種と併用可。

※ 予約採用(高 3 春に申込)と在学採用(大学入学後)の 2 経路。予約採用の方が確実なので、高 3 の 5 月までに申請を完了させること。

申込スケジュール(高 3 〜 大学 1)

  1. 高 3 春(4〜5 月): JASSO 給付・第一種・第二種の予約採用を学校経由で申込
  2. 高 3 秋〜冬: 結果通知。給付対象 / 貸与対象が確定
  3. 高 3 年明け(1〜3 月): 国の教育ローンを親が申込(合格発表前後)。入学金・授業料前納に間に合わせる
  4. 大学入学後(4 月): 在学採用での追加申込が可能(予約採用に落ちた人や追加で借りたい人)
  5. 大学 1 年 6 月: 第一種・第二種の初回振込開始。給付型は遅れて 7〜8 月から

よくある質問

Q. 国の教育ローンと日本学生支援機構の奨学金の違いは?
国の教育ローン(日本政策金融公庫)は「親が借りて、親が返す」もの。融資限度額 350 万円・固定金利 1.95%(2026 年 4 月)。日本学生支援機構奨学金は「学生本人が借りて、卒業後に学生本人が返す」もの。月 2〜12 万円・利息は 0% または年 0.5% 程度(変動)。返済主体が違うのが決定的。
Q. 給付型奨学金は誰が貰える?
高等教育の修学支援新制度(給付奨学金)の対象は、住民税非課税世帯 + 一定の要件を満たす学生。月 4.2〜7.5 万円給付(通学形態・世帯所得により段階的)。返還不要。世帯年収 380 万円以下が一般的な目安。中所得 (380〜600 万) は段階的に縮小、それ以上は対象外。
Q. 教育ローンと奨学金は併用できる?
できます。学費の一部を「親が国の教育ローン」、残りを「学生が JASSO 奨学金」で賄うパターンが一般的。例: 私立理系 4 年 800 万円 → 国の教育ローン 200 万 + JASSO 第二種 月 6 万 × 48 ヶ月 = 288 万 + 自己資金 312 万。
Q. JASSO 第一種と第二種の違いは?
第一種は無利子(金利 0%)、第二種は有利子(年 0.5% 程度、変動)。第一種は世帯年収 + 学力で選考が厳しく、第二種は緩い。第一種を優先しつつ、不足分を第二種で補うのが王道。返済は卒業 6 ヶ月後から開始、最長 20 年。
Q. 新NISA で教育費を運用していたら、いつ取り崩す?
高校 3 年の春までに「現金化が必要な分を確定」させる。受験前年(高 2 後半)の暴落リスクを避けるため、徐々に現金比率を上げる「グライドパス」が王道。大学入学時に必要な初年度分(入学金 + 前期授業料 = 約 100〜200 万)は前年 12 月までに現金化を完了。

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