¥マネハブ

マネハブ > サクッと手取り > 解説記事 > 2026 税制改正

2026年度 税制改正の影響まとめ

基礎控除 123 万・配偶者特別控除 160 万・所得税 178 万ライン・住宅ローン控除 5 年延長・子ども子育て支援金 2026 年 4 月開始。複数の改正が同時進行する 2026 年、年収・家族構成別の影響を早見表で整理しました。

最終更新 2026-05-20解説 / 税制改正8分で読めます

10 大改正ポイント (2026 年度)

  1. 基礎控除 123 万円化(48 + 給与所得控除 55 = 103 → 123 万へ)
  2. 配偶者特別控除 160 万円化(150 → 160 万円)
  3. 所得税ライン 178 万円(学生アルバイト・特定扶養 19〜23 歳の所得要件)
  4. 子ども子育て支援金 2026 年 4 月開始、健保料に上乗せ
  5. 106 万円の壁 廃止(学生・短時間労働者の社保加入要件改定)
  6. 130 万円の壁ルール変更(連続超過の判定が緩和)
  7. 住宅ローン控除 5 年延長(子育て・若者夫婦世帯限定、2025〜2026 入居)
  8. iDeCo 拠出限度額アップ(自営業 月 6.8 万 → 7.5 万円)
  9. NISA 障害者特例(成長投資枠の譲渡益非課税の拡張)
  10. インボイス 2 割特例 最終年(2026 年で経過措置終了)

年収別 影響早見表(独身・会社員)

年収基礎控除拡大支援金負担純差引
300 万円+¥4,000−¥3,400+¥600
500 万円+¥4,000−¥4,500−¥500
700 万円+¥4,000−¥6,300−¥2,300
1,000 万円+¥4,000−¥9,000−¥5,000
1,500 万円+¥4,000−¥13,500−¥9,500

※ 月次の支援金は「協会けんぽ平均 + 健康保険料の 0.085% 上乗せ」を 12 ヶ月で計算。介護保険対象(40 歳以上)はさらに数千円上乗せ。

属性別 影響まとめ

A. 共働き夫婦(パート妻・正社員夫)

配偶者控除 160 万円化で パート妻の年収 +30〜60 万円が可能。家計年収 +30〜60 万、夫の所得税控除は維持。社保 130 万・106 万の壁ルール改定で短時間労働者も影響大。最も恩恵が大きい層。

B. 子育て世帯・住宅購入予定(30〜40 代)

住宅ローン控除 5 年延長の対象。2026 年中に契約・入居で累計 ¥273 万〜¥455 万の節税確保。子育て支援金は健保料増だが、児童手当拡充(高校卒業まで)で完全に相殺。

C. 独身・正社員(30 代・年収 400〜700 万)

基礎控除拡大の恩恵は限定(年 +¥4,000)、子育て支援金で年 ¥4,500〜6,300 増 → 差し引き軽微マイナス。iDeCo・NISA 上限活用で 30〜50 代の手取りを実質改善できる余地大。

D. 高所得(年収 1,500 万円超)

基礎控除拡大の恩恵なし(所得制限)、支援金負担は最大級。iDeCo 拠出 + 企業型 DC のフル活用、不動産投資・法人化で実効税率を下げる戦略が引き続き重要。

E. 個人事業主・フリーランス

iDeCo 拠出限度額 6.8 → 7.5 万円 / 月(年 90 万円)に拡張で 節税余地 +年 1.6〜3.6 万円。インボイス 2 割特例は 2026 年で終了するため、本則 or 簡易課税の選択を早めに検討。

F. 学生・特定扶養(19〜23 歳)

所得税ライン 178 万円により 年 178 万円までアルバイト可能(親の特定扶養維持)。従来の 103 万・150 万の壁が事実上撤廃され、学生の働き控えが大幅減。

今やるべきアクション(時系列)

  1. 5〜6 月: 配偶者のパート時間を 160 万円ラインで再設計(103/150 万削減で 30〜60 万円増)
  2. 6〜9 月: 住宅購入計画ある世帯は契約・入居スケジュールを 2026 内に確定
  3. 10〜11 月: 年末調整書類を提出(基礎控除 123 万円・配偶者特別控除 160 万円が反映)
  4. 12 月: ふるさと納税の限度額を新基準で再計算 → 上限まで寄付
  5. 翌年 2〜3 月: 確定申告(医療費・住宅 1 年目・副業 20 万超・ふるさと納税ワンストップ漏れ等)
  6. 通年: iDeCo・NISA を新枠で運用継続

よくある質問

Q. 基礎控除 123 万円って具体的に何が変わる?
従来の所得税の基礎控除 48 万円 + 給与所得控除 55 万円 = 合計 103 万円の「働く壁」が、123 万円に引き上げ。学生・パート・主婦の「年収 103 万の壁」が解消されて、年収 123 万円までは所得税ゼロになりました(住民税の壁は別途)。
Q. 「独身税」(子ども・子育て支援金) って実態は?
正式名称は「子ども・子育て支援金」。2026 年 4 月から健康保険料に上乗せされる形で徴収開始。協会けんぽ加入者で月収 40 万円なら月 約 350〜400 円、年 4,200〜4,800 円の負担増。子の有無にかかわらず全加入者から徴収される(独身世帯のみではない)ため、メディアの「独身税」呼称は誤解を招く面あり。
Q. 配偶者特別控除 160 万円は本人の年収にも条件があるの?
あります。本人(控除を受ける側)の年収 1,095 万円以下(合計所得 900 万円以下)で 38 万円の満額。1,200 万円超は控除消失。配偶者の年収は 160 万円までフル控除、201 万円までは段階的に縮小。改正の主眼は「配偶者の働き控え解消」。
Q. 住宅ローン控除 5 年延長は誰が対象?
子育て世帯(19 歳未満の子を持つ)または若者夫婦世帯(夫婦どちらかが 40 歳未満)で、2025〜2026 年中に入居の世帯。借入限度額が省エネ性能に応じて維持される。一般世帯は 2024 年で原則終了したため、対象家計のみ恩恵を受けられる。
Q. 今からやれば確実に得する手続きは?
(1) 配偶者の働き方を年収 160 万円ラインに合わせて再設計 (2) 住宅購入予定なら 2026 年中に契約・入居して 13 年控除を確保 (3) ふるさと納税の限度額は給与所得控除等の変更を踏まえ再計算 (4) iDeCo・NISA の枠は 2026 年から積極活用(来年枠を待たない)。

関連ツール