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月給 vs 賞与 vs 残業代
同じ年収 600 万でも、月給と賞与の構成によって手取りが変わります。社会保険料の標準賞与額上限の仕組みと、年収交渉時に意識すべきポイントを整理。
最終更新 2026-05-20解説 / 給与約5分で読めます
標準賞与額の上限の仕組み
- 健康保険: 年度累計 573 万円が上限。超過分は健保料ゼロ
- 厚生年金: 1 回 150 万円が上限。超過分は厚年料ゼロ
- 所得税: 上限なし (累進)
- 住民税: 賞与には源泉徴収なし (翌年に課税)
つまり「賞与 200 万を 1 回」より「賞与 100 万を 2 回」の方が厚年料が高くなる仕組み。賞与額が大きい人ほど 1 回の支給を多くする方が社保負担を抑えられる。
年収 600 万円・3 パターン比較
| パターン | 月給 | 賞与 | 年手取り |
|---|---|---|---|
| A. 月給多め | 50 万 × 12 = 600 万 | 0 円 | 約 460 万 |
| B. 標準パターン | 35 万 × 12 = 420 万 | 90 万 × 2 = 180 万 | 約 465 万 |
| C. 賞与多め | 25 万 × 12 = 300 万 | 150 万 × 2 = 300 万 | 約 470 万 |
※ 概算。賞与多めの方が年 5〜10 万手取りが多い。額面 800 万以上ではこの差がさらに広がる。
年収交渉時のポイント
- 「年収」だけでなく「月給と賞与の内訳」を確認: 同じ年収でも手取りが変わる
- 賞与 6 ヶ月分以上は要注意: 業績連動で減らされるリスク。月給多めの方が安心
- 住宅ローン審査: 月給ベースで判定されるため、月給多めが有利
- 育休給付金: 月給 (標準報酬月額) ベースで計算されるため、月給多めが有利
- 失業給付: 直近 6 ヶ月の総支給額ベース (賞与は含まない)。月給多めが有利
よくある質問
- Q. 月給 vs 賞与、税制的にどっち得?
- 厳密には「月給高め + 賞与低め」がやや有利。賞与の社会保険料に「標準賞与額の上限 (150 万/回)」があるため、賞与が大きいと上限超過分は社保負担なし → 額面が大きい人ほど有利。
- Q. 残業代と賞与で同じ年収なら?
- 残業代は毎月の給与に含まれ、所得税の累進が月単位で計算。賞与は別計算で標準賞与額の上限があるため、額面が大きいなら賞与の方が有利。ただし家計の安定性は月給高めの方が安心。
- Q. ボーナス時期の家計設計のコツは?
- 賞与の手取りは 70〜77% 程度。額面の 30% は税・社保で消えるため、賞与の使い道は「全額消費」ではなく「最低 70% は貯蓄・投資」が王道。住宅ローンのボーナス返済は危険 (賞与カットリスク)。