目的別貯金 (Sinking Funds) 完全ガイド
「貯金 300 万あるけど何に使えるか分からない」状態を解決。住宅頭金・車買替・結婚・教育費・家電買替など、ライフイベントごとに目的を明確にして並行積立する具体的な方法。
最終更新 2026-05-20解説記事 / 家計約6分で読めます
目的別貯金 (Sinking Fund) とは
数年〜十数年後に確実に発生する出費 (住宅頭金・車買替・子の教育費等) のために、目的ごとに分けて並行積立する手法。米国の個人ファイナンス界では「Sinking Fund」と呼ばれて定着しています。
- いつまでに・いくら必要を明確化
- 目的別に 別口座 or 家計簿アプリの目的タグで管理
- 漠然とした 1 口座より「予算管理」「達成感」「投資判断」が圧倒的に楽
- 緊急予備資金とは別 (緊急用は最優先で確保)
5 つの定番カテゴリ
| 目的 | 目標額の目安 | 期間 | 投資可否 |
|---|---|---|---|
| ① 緊急予備資金 | 生活費 6 ヶ月分 (180〜300 万) | 即用 | ×預金のみ |
| ② 住宅頭金 | 物件価格の 10〜20% (300〜800 万) | 2〜10 年 | △債券中心 |
| ③ 車買替 | 200〜500 万 | 5〜10 年 | △債券中心 |
| ④ 教育費 | 子 1 人 500〜800 万 | 10〜18 年 | ◎NISA 株式 |
| ⑤ 老後資金 | 2,000 万 + | 20〜40 年 | ◎iDeCo + NISA |
※ 各家庭の優先順位は異なるので、追加で「結婚式 (200〜400 万)」「家電買替 (50 万)」「旅行 (年 30 万)」等を加える人も。
金額と期間の決め方
- 目標額を決める — 例: 住宅頭金 600 万円
- 期日を決める — 例: 6 年後
- 月額を逆算 — 600 万 ÷ 72 ヶ月 = 月 8.3 万円 (預金のみ)
- 投資込みなら — 6 年・年率 3% で月 7.6 万円 (約 1 万円減)
- 無理なら期日を伸ばすか 目標額を下げる
管理ツール: 銀行口座 vs 家計簿アプリ
A: 別口座で物理的に分ける
- 住信 SBI ネット銀行・楽天銀行は 1 つの口座に複数の目的別ポット機能あり
- 給与振込口座 → 各ポットへ自動振替設定
- 達成度が一目で分かる・誘惑に負けにくい
- 口座数が増えると管理が面倒
B: 1 口座 + 家計簿アプリでタグ管理
- マネーフォワード等で「目的別の振替メモ」を付ける
- 口座開設不要・即始められる
- 達成度はアプリ上でしか見えない
- 規律が必要な人向け
※ 住信 SBI の「目的別口座」は最大 5 つ作成可・全口座無料で運用可能。
目的別の投資判断
使う時期で投資するかしないかの判断が変わります:
- 3 年以内に使う: 投資せず預金のみ (元本割れリスクを避ける)
- 3〜5 年で使う: 半分預金 + 半分債券インデックス (年 2% 期待)
- 5〜10 年で使う: 全世界株 30% + 債券 70% (年 3〜4% 期待)
- 10 年以上: NISA で株式インデックス (年 5〜7% 期待)
- 使う 1 年前から徐々に預金へ移行 (リスク低減)
始める前チェックリスト
- 緊急予備資金 (生活費 6 ヶ月分) を最優先で確保したか
- 5 年以内のライフイベント (結婚・住宅・出産等) をリストアップしたか
- 各目的の目標額と期日を決めたか
- 月額の逆算と家計への負担を確認したか
- 住信 SBI 等の目的別ポット機能ある銀行を活用するか決めたか
- 10 年以上の長期目標は NISA・iDeCo を活用するか整理したか