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個人事業主 vs 法人 完全比較

税金・社保・設立コスト・マイクロ法人スキームまで、2026 年最新ルールで網羅比較。

最終更新 2026-05-21解説 / 法人化8分で読めます

個人 vs 法人 一覧

項目個人事業主法人 (株式会社)
設立コスト0 円 (開業届)24 万円
税率所得税 5-45%+住民税 10%法人実効 21-33%
社会保険国保+国民年金健保+厚年 (強制)
青色控除65 万円なし
退職金小規模企業共済役員退職金 (大きな節税)
赤字繰越3 年10 年
税務調査リスク低-中中-高
顧問税理士任意・年 10 万-事実上必須・月 3-5 万

税率クロスポイント

所得税は累進、法人税は実質一定。クロスポイントは**課税所得 800-1,000 万円**付近。

課税所得個人 (所得+住民)法人実効
300 万円20%21%個人やや有利
500 万円30%25%法人有利
800 万円33%29%法人有利
1,500 万円43%33%法人圧倒的

社会保険の違い

  • 個人事業主 — 国保 (前年所得連動・上限 109 万円) + 国民年金 (2026 年度 17,510 円/月)
  • 法人 — 健保 + 厚年強制加入。役員報酬に応じた標準報酬月額で決定。会社+個人で 30% 負担 (折半 15% ずつ)
  • 年金額 — 厚年加入で将来の年金額が大きく増える (国民年金 + 厚生年金)
  • 傷病手当金 — 健保にあり (個人国保にはない)、メンタル不調時の収入保障

ランニングコスト

項目個人 (年間)法人 (年間)
税理士顧問料10-20 万36-60 万
法人住民税-7 万 (赤字でも)
決算・申告青色 65 万控除あり5-15 万 (税理士込)
合計10-20 万50-80 万

マイクロ法人スキーム

個人事業主 + マイクロ法人の二刀流。社保料を最小化する高度な節税スキーム。

  1. 主たる事業を個人で継続 (高所得部分)
  2. マイクロ法人を別途設立 (実態のある別事業)
  3. 法人で社保加入 — 役員報酬を年 100-150 万に抑える
  4. 国保脱退 — 健保扶養 + 厚年に移行で社保料圧縮
  5. 合計手取り増 — 個人事業の国保上限超を回避

判定フロー

Q1. 課税所得 800 万超? → YES なら法人検討

Q2. 取引先が法人格を求める? → YES なら法人ほぼ必須

Q3. 社保負担を減らしたい? → YES ならマイクロ法人検討

Q4. 退職金準備が必要 (40 代以降)? → YES なら法人有利

Q5. 経費少なめ・収入安定? → YES なら法人有利

よくある質問

Q. 個人事業主と法人どちらが税金安い?
**所得金額で逆転する**。個人事業主は所得税 (累進 5-45%) + 住民税 10% で最大 55%。法人は法人税 (実効税率 21-33%) + 役員報酬の所得税。**課税所得 800-1,000 万を超えると法人有利**になることが多い。ただし社会保険料・設立コストも考慮要。
Q. 法人化のタイミングは?
(1) **課税所得 800 万円超**で税率がクロス (2) **インボイス課税事業者になるタイミング** (どうせ消費税納めるなら法人化) (3) **取引先が法人格を求める** (上場企業・公共案件) (4) **退職金準備が必要**な年齢に達した (5) **節税より信用が必要**な事業フェーズ。
Q. 法人化のデメリットは?
(1) **設立コスト** — 株式会社 24 万円・合同会社 11 万円 (2) **赤字でも法人住民税 7 万円**かかる (3) **社会保険強制加入** — 厚年・健保で個人負担増 (4) **会計・税務が複雑** — 顧問税理士 月 3-5 万円 (5) **役員報酬の決定が拘束的** — 定期同額給与・事前確定届出給与のルール。
Q. マイクロ法人とは?
**個人事業主 + マイクロ法人**の二刀流スキーム。個人事業は国民健康保険 + 国民年金、マイクロ法人で社会保険 (健保 + 厚年) を取り、社保料を最小化。**役員報酬を年 100-150 万**程度に抑え、健保料 / 国保料の合計を最適化する手法。**実態のない法人は否認リスク**あり。
Q. 法人成りで使える節税は?
(1) **役員報酬で給与所得控除** (年 195 万円まで控除) (2) **役員退職金 1/2 課税 + 分離課税** で大きな節税 (3) **生命保険を法人で**契約し損金算入 (税制改正で半損商品は減少) (4) **社宅制度**で家賃の 50-90% を経費化 (5) **出張旅費規程**で日当を非課税で受け取り (6) **小規模企業共済**は維持 (個人で加入)。
Q. 個人事業主のメリットは?
(1) **設立コストゼロ・開業届出すだけ** (2) **赤字でも維持コストほぼなし** (3) **青色申告 65 万控除** (4) **収入と生活費の境界が緩い** — 自由度高い (5) **小規模企業共済**で退職金準備 (6) **iDeCo 上限 81.6 万**で大きな節税 (7) **国保 + 国民年金で社保負担が法人より軽い**ケースも。
Q. 業種別の傾向は?
**法人有利**: IT・コンサル・士業 (高単価・経費少なめ・取引先が法人格求める)。**個人有利**: クリエイター・ライター・小規模物販 (経費多い・顧客個人・信用不要)。**どちらでも OK**: フリーランス全般 (年収次第)。**マイクロ法人最適**: 経費少なめ・社保負担を減らしたい中堅。

法人化を検討する人へ

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