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住宅ローン借り換え判断ガイド(2026年版)

日銀の追加利上げ観測下、「いま借り換えるべきか?」を迷う家計が急増。本記事では古典的 3 条件・諸費用込み損益分岐・固定/変動の見極めまで網羅し、最終的に「いつ・どこで」借り換えるかまで決断できる完全ガイドにします。

最終更新 2026-05-19解説 / 住宅ローン7分で読めます

3 秒結論: 借り換え判断のフロー

  1. 残債 < 1,000 万 OR 残期間 < 10 年 → 借り換え不要 (諸費用回収できない)
  2. 新旧の金利差 < 0.5% → 原則不要 (諸費用とほぼ同等)
  3. 金利差 ≥ 1% AND 残債 ≥ 1,500 万 → ほぼ確実に得 → 即実行
  4. 金利差 0.5〜1% → 諸費用込み損益分岐で判定 (本記事「損益分岐」参照)
  5. 変動継続中 + 金利上昇懸念 → 残債を「固定に借り換え」で月額キャップが取れる

借り換え 3 条件 (古典ルール)

1990 年代から金融機関が使ってきた「3 条件」。今でも目安として有効ですが、2026 年は「諸費用」がやや高めなので注意。

  • 金利差 1% 以上: 残債 × 残期間 × 1% が利息減として返ってくる
  • 残期間 10 年以上: 諸費用を金利減で回収するために必要な「期間」
  • 残債 1,000 万円以上: 残債が少ないと金利差 × 残債が諸費用に届かない

※ あくまで「絶対安全圏」の目安。金利差 0.7%・残期間 15 年・残債 2,500 万円のような中間ケースは諸費用込み損益分岐で個別判定が必要です。

諸費用込み損益分岐の出し方

借り換えに必要な諸費用 (借入額の 2〜3%) の内訳:

  • 事務手数料: 借入額の 2.2% (定率型銀行) or 33,000 円程度 (定額型)
  • 保証料: 0 円 (ネット銀行) or 借入額の 2% 前後 (一括前払い型銀行)
  • 登録免許税 (抵当権設定/抹消): 借入額の 0.1〜0.4% + 数万円
  • 司法書士報酬: 5〜10 万円
  • 印紙税: 2 万円程度
  • 団信加入料: 0 円 or 上乗せ団信なら金利+0.1〜0.3%

損益分岐の計算:

(金利差 × 残債 × 残期間) − 諸費用 = 純利益

例: 金利差 0.7% × 残債 2,500 万 × 残期間 15 年 − 諸費用 70 万
= 262.5 万 − 70 万 = 192.5 万の純利益 → 借り換え推奨

シナリオ別の判断

A. 2017〜2020 年に変動 0.5〜0.8% で借りた人

→ 2026 年の変動最安水準 (0.3%) とほぼ差なく借り換え不要。ただし固定への切替検討は価値あり。

B. 2010〜2016 年にフラット 35 で 2% 前後で借りた人

→ 金利差 1% 以上のため即借り換え検討。残期間 10 年以上なら確実に得。

C. 2023〜2024 年に変動 0.4% で借りた人

→ ほぼ最安水準のため借り換えメリットなし。ただし金利上昇に弱い家計なら「変動→固定」のリスクヘッジ借換は検討余地あり。

D. 残期間 5 年未満・残債 800 万円

→ 諸費用 (20 万円程度) を金利減で回収困難。借り換え不要。繰上返済で完済を急ぐ方が有利。

2026 年金利情勢: 固定 vs 変動

日銀は 2024 年 3 月にマイナス金利を解除、その後段階的に追加利上げ。2026 年 5 月時点の主要金利:

  • 変動 (ネット銀行最安): 0.3〜0.5%
  • 当初 10 年固定: 1.0〜1.3%
  • 当初 20 年・35 年固定: 1.4〜1.8%
  • フラット 35 (全期間固定): 1.6〜1.8%

変動が +1.5% 上昇すると当初 10 年固定と並びます。今後 5〜10 年で日銀政策金利が 1.5% に達する可能性が高いと見るなら、固定への借り換えにメリット。逆に「日銀は急激な利上げをしない」と見るなら変動継続も合理的。

借り換え 5 ステップ

  1. 現在のローン契約条件を確認: 残債・残期間・金利・団信内容を借入先銀行アプリ or 通帳で。
  2. 比較サービスで複数銀行の提案を取得: モゲチェック等の比較サービスを使うと、属性に応じた最低金利の銀行候補が一覧で出ます。完全無料で 5 分。
  3. 諸費用込みの損益分岐を計算: 上述のフォーミュラ、または当サイトのシミュレーターで「月額減・総額減・回収期間」を確認。
  4. 仮審査を 2〜3 行に並行申込: 1 行のみだと審査落ち時に再申込で時間ロス。仮審査は与信に影響なし。
  5. 本審査・実行: 本審査通過後、新銀行で借入→旧銀行に一括返済→抵当権の付け替え。司法書士手配は新銀行が代行。

借り換え銀行の最適候補を即比較

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よくある質問

Q. 借り換えで本当に得するの? 諸費用が高いと聞きました
諸費用は借入額の 2〜3% (例: 3,000 万円なら 60〜90 万円) かかります。一方で金利差 1% × 残債 3,000 万円 × 残期間 20 年 ≈ 600 万円の利息減。古典的な「金利差 1%・残期間 10 年・残債 1,000 万円」を満たせばまず得になります。当ガイドの「諸費用込み損益分岐」セクションで計算してください。
Q. 固定金利と変動金利、いま借り換えるならどっち?
2026 年現在、日銀の追加利上げ観測が続いており、過去 10 年の「ほぼ確実に変動が有利」状況は終わりました。「変動 0.3〜0.5% vs 固定 1.5〜1.8%」の差はまだあるものの、変動が +1.5% 上昇すると損益分岐に達します。10 年以上残期間がある人で、毎月の返済増に弱い家計なら固定 (全期間 or 当初 10 年) を推奨。共働きで余裕があるなら変動継続も合理的。
Q. 団信のグレードアップは借り換え時にできますか?
はい。借り換えは「新規契約」扱いなので、契約者の年齢・健康状態が許せばがん 50%・全疾病保障・8 大疾病など上乗せ団信を新規に付けられます。逆に、健康状態が悪化していると無団信になるリスクもあるので、検診を受けた直後など健康状態がよい時期に申込を。
Q. モゲチェックなど比較サービスは本当に無料?
はい、ユーザー側は完全無料です。比較サービスは銀行から「成約時の紹介料」を受け取るビジネスモデル。中立的に最低金利を出すインセンティブが働きます。ただし、提携銀行に限定されるので、地銀・信金等は別途自分で当たる必要があります。
Q. 借り換え時の住宅ローン控除はどうなる?
原則として残期間で継続。借り換え後の残期間が 10 年以上必要 (新規契約と同じ条件)。借り換えで借入額が増えた場合 (リフォーム同時など) 一部のみ控除対象、減った場合は減後の額に応じて控除額が縮小。詳細は税務署または当サイトの 住宅ローン控除シミュレーター で確認。

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